川本の町をゆったりと流れる江の川、対岸の中腹にどしんと白く居坐る大きな岩があります。地元の方から「米くい岩」と呼ばれています。今ではその謂(いわ)れを知る人も少なくなりました。私たちは、お話の中に登場する「がっこ」という人と、対岸に暮らす川本の人たちとの心優しいあたたかな繋がりを「地域の宝」だと感じ、後世に残したいとの願いから、絵本とDVDにしました。
「むかしむかしの川本のお話よ」ではじまる鷲見通(すみみち)さん[当時87歳]の語りを何度も聞きながら、小学1年生~4年生7名が描いた絵が絵本には使われています。当時の様子を振り返ると、本当に一生懸命に、想像力をめいっぱい膨らませながら描いていました。
はるか遠い先人の心穏やかな人と人とのふれあいや暮らしに思いを馳せることができるでしょう。

返礼品基準第5条第3号適合の品