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川本町の魅力が詰まった「えごまビール」

中国地方一の美しい大河「江の川」と、緑豊かな山々に囲まれている自然豊かな島根県邑智郡川本町。平成14年から町おこしの一環として始まったえごま栽培が軌道に乗り、川本町と言えば「えごま」というイメージが定着していきているなか、今回ご紹介するのは「えごまビール」です。さてこの「えごまビール」、ただのビールではありません。

小さな空間から大きな夢を。

9坪の工房『石見麦酒』から生まれたクラフトビール

真っ白な風車とキラキラした真っ青な日本海が絵になる島根県江津市の９坪という小さな一角で、夢がいっぱいつまった『石見麦酒』のクラフトビールが誕生しました。

クラフトビールとは、小規模な醸造所が造る多様で個性的なビールのことです。伝統的な様式を踏襲したものもあれば、ユニークな副原料を使った独創的なものもあり、また地域の特産品などを原料とした個性あふれる地域密着型のビールが製造できるというのもクラフトビールの特徴です。

 

『石見麦酒』は、日本酒の杜氏になりたかった山口巌雄さんが奥様と一緒に立ち上げました。日本酒業界は新規参入が難しく、どうにか大好きなお酒に関われないだろうかと考え抜いた結果、クラフトビールに辿り着いたそうです。

喉にささるような炭酸ではなく、まろやかな刺激の心地よい炭酸と、スパークリングワインのようなさわやかな香り、そしてスタイリッシュなパッケージがウリの『石見麦酒』のビールは日常使いはもちろんのこと、特別な日や贈り物にも大変喜ばれています。

 

9坪の小さな空間から本当に、ビールなんて造れるのとお思いでしょうが、実はここが山口さんのすごいところ。本来ならば、樽で仕込むのが一般的なビールですが、冷蔵庫とビニール袋を使って発酵・貯蔵を行う「石見式」と言われる醸造方法で、ビールを造り上げることに成功したのです。

 

また、少量しか造れないからこそできる、オーダービールというものも考案。これは農家さんたちが、自分たちのところで収穫したけれど傷がついて、商品として販売できないものを石見麦酒に送り、それらを原料にしたビールを返してくれるという、なんともユニークでお互いがハッピーな試みです。小ロットで注文を受けるため、今ではたくさんの種類のビールができました。

そして、川本町のオリジナルビール「BAKUTOU BEER」が完成！

わが川本町もこれに追随して、えごまビールを造りました。えごまの実ではなく葉を香りづけに使用し、ゆずも少し加え、爽やかで優しいビールに仕上げました。ラベルは、川本町のお寺に納められている「「獏頭（ばくとう）の玉枕（ぎょくちん）」をモチーフにしています。

川本町の想いが詰まったえごまビールをぜひご賞味ください。